2024年度大学案内
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社会福祉を学び、困っている人の力になりたい!そう思い立った2年前。コロナ禍での育児中、特に子どもへの虐待や貧困問題などの報道に触れるたび、胸を痛めていました。前職(保育士)の関係から、福祉への理解はある程度ある中で、やはり社会全体に関わる福祉を学び、より多くの“困っている人たち”の力になりたいという想いから、通信教育にて社会福祉士を目指す決意をしました。中部学院大学は、家から近い富山市や金沢市で試験やスクーリングを受けることができますし、社会福祉士受験資格だけでなく心理学の資格も取得できるなど、学習する環境が私に合っていると感じたので、入学しました。私が介護について学習をしていた時、高齢者レクレーション等についての学びを得ていたのですが、少し物足りなさを感じていました。そんな時に出会ったのが農福連携をテーマとするアグリケアコースでした。ここでは、例えば高齢者に向けた心身のリハビリ効果を促す手法として農業を活用します。このように福祉活動の中に利用者である高齢者の経験やスキルを活かす(農業をブレンドする)部分に共感し、入学して学びたいと思いました。また今年参加したスクーリング授業「農福連携コーチング演習」は、とても実践的な学びであり、興味深かったです。利用者のためのコーチング技術は、私の障害者福祉における視点の幅を広げてくれました。通信教育での学習に不安はありましたが、大学へ質問をすれば、すぐに先生や職員の方から回答がきます。また現場や実務に精通する先生方によるスクーリングは特に勉強になります。自分にとって未知の世界についての学びは得ることも多く、受講する方々との対話や交流は刺激にもなり、とても充実した学習生活を過ごしています。そんな中で培ってきた想いとして、ゆくゆくは地域のソーシャルワーカー(コミュニティソーシャルワーカー※)のような形で、子どもたちを含め多くの人々が、安全に安心して過ごせる環境や居場所を提供する、そんな活動や支援をしたいと考えています。※地域の人材やシステムを活用し、要援護者の課題を解決するための支援を担う。今後の展望を考える上では、アグリケアコースでの学びを深めつつ、農業のことをもっと知りたいなと思っています。事実、こういう農法もあるんだと新たな発見も幾つかあり、関心が絶えません(笑)。一方で、農福連携に関する学びを「実践」へと展開することも考えています。具体的には農場を確保し、高齢者である利用者の方に生きがいづくりの場として活用していただくことや、そこから発展させて利用者の方の工賃アップに繋げられるような農場としての活用ができたらなと思っています。現在はそれらを見据え、利用者の方の特性や特徴を常時観察し、後々の計画へスムーズに移行できるよう取り組んでいます。在学生在学生“困っている人たち”の力になりたい実践的なスクーリングで視野が広がった学びから得た新たな想い現場へ農福連携を展開したいChubu Gakuin University 2024 08田中 彩子さん(たなか あやこ)2021年度 3年次編入学 富山県富山市 在住勤務先での職種:生活指導員取得希望学位:学士(社会福祉学)取得希望資格:社会福祉士、認定心理士寺田 繁夫さん(てらだ しげお)2023年度 科目等履修生として入学岐阜県各務原市 在住勤務先での職種:目標工賃達成指導員取得希望資格:中部学院大学アグリケアコース修了証子どもたちが安心して暮らせる“居場所”づくりに携わりたい福祉と農業のブレンドその可能性に魅せられて

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