今後は、ファームの資源をベースに利用者の方と一緒にできる「コト」も模索していきたいと思います。例えば「野菜はどう育つのか」という成長の過程に利用者の方が実際に関わることで、達成感 を育くむような心 のケアに繋がらないか、といったことです。農福連携 の可能性 に想いは膨らむ一方、個人的に思うのは、農業に従事する方の農福連携を知る機会がまだまだ少なく、勿体ないと感じます。実際に学び、体験することで自分自身が携わった農業の視野が広がりますし、この活動が広がれば地域の活性化にも繋がります。私自身 はこれからも学習を重ね、農福連携活動の魅力を発信しながら、ファームでの活動を楽しんでいきたいと思います。私が勤めるファーム(農園)では十数種類の野菜やお米などの栽培・販売や農業イベントの運営を行っています。大阪ならではの人づきあいの良さもあって、ファームを起点に様々な方と繋がりができるこの仕事にやりがいを感じています。農福連携に興味を持ったのは、そんな繋がりの一つとして福祉施設の利用者の方に野菜の袋詰めをお願いするようになってからです。しかもお互いにとって予想以上 にメリットがあったので、興味が深まりました。そして、今後の展開に向け農福連携について学ぶことができれば、学習はもちろん、福祉現場にいる方と深い話ができるのでは、という想いで学校検索したところ、唯一の学び場が中部学院大学でした。私は農福連携でいえば「農」業側。福祉には詳しくありませんでした。自分のファームでも小規模の農福連携活動をしていますが、利用者の方や施設の方とどのように関わって良いかが分からず、一歩引いて接していました。ですが大学入学後の「農福連携コーチング演習」のスクーリングを受講し、同じ受講者の方と情報交換をすることで私の意識が大きく変わりました。福祉が今までよりも身近な存在になり、もっと関わりを深めていいんだと感じました。そして受講後、すぐに事業所 の方を交え、袋詰め以外にも農場に入って農作業をするなど「一緒に出来ることがもっとありそうだね」とお互いにとって前向きでこれまで以上に踏み込んだ話ができました。2024年度 科目等履修生として入学大阪府富田林市 在住勤務先での業種:農業取得希望資格:アグリケアコース修了証在学生「農」業側に知ってほしい農福連携みんなに農福連携を知ってもらいみんなで活動したい!(つじ ゆき) 有貴さん農福連携で互いのメリットを実感スクーリングで変わった福祉への意識Chubu Gakuin University 2026 08VOICE
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