2024年度 学習ガイドブックⅠ
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テーマ1(第1回提出課題課題1の作成に向けて)テーマ2(第1回提出課題課題2の作成に向けて)まず人をどのようにとらえるかを学び、医学がどのような組立になっているかを学ぶ。つまり人は身体的・肉体的な存在であり、精神的・心理的な存在であるという2面性をもつほか、人は社会的に生きるという面をもつ。そのため精神疾患は身体的には脳の障害によることが多いが、脳の障害によるばかりではなくストレスによってこころに歪みが生ずるときもあるし、そのストレスの多くは人間関係を含む社会的な要素を考慮に入れる必要があることを学ぶ。担当教員は、日ごろ臨床現場に勤務している。臨床現場で経験している診療のポイントは、教科書を通読するだけでは吸収できない。レポート課題について、教科書を何度も読み返し熟考し、必要であれば他書を参考し、字数を埋めていく作業の中で理解されていくと信じている。これらを是非学んでほしい。レポート学習で学ぶ範囲教科書人は生物的・肉体的存在であり、精神的・心理的存在でもある。さらに社会的・文化的存在でもある。このことをよく踏まえて病いが人のどのような面を襲うかを考えるようにしたい。人の生物的・肉体的面を襲うとすればどのような病いとして人に現れるか、精神的・心理的面を襲うとすればどのような病いとなって現れるか、社会的・文化的な側面を襲うとすればどのような病いとなって現れるかをしっかり考えることができるようになると、身体医学と精神医学との異同がはっきりと見えてくる。解説解説精神疾患を分類するときに用いる、身体因性(内因性と外因性)、心因性という言葉の意味は、人をどのようにとらえるかということがもとになる。ちなみに、テキストには原因不明という書き方はしていないが、これはテキストにも表記されているように従来から「内因性」といわれてきたものである。この表記は、精神医学が原因不明の精神疾患を何らかの素因と結びつけることで発病を理解しようとしてきたことのよるもので、まだこうした素因といわれるものが明らかになっていないが、これらの病いを原因不明と表記せず、内因性というべきであるという考えにしたがったものである。教科書精神医学は、医学の一分野であり、したがって人を病いから見ようとするものであって、さらに人をその病いから遠ざけようとする営為である。したがって、人をとらえる手法には、生物的・肉体的、精神的・心理的、社会的・文化的などの手法がある。生物的・肉体的手法としては身体的な診察が行われる。視診・触診・聴診といった手法もさることながら尿検査や血液検査などのほかCTやMRIなど神経画像検査を併用する。その基本となるのが脳機能の理解なので、脳に関する学習を中心に行う。しかしながら精神的・心理的病いであるだけに面接が重要であることは言うまでもない。表情や態度、表現の観察をはじめとして話される言葉によく注意して分析する。社会的・人をどうとらえるか、人の病いをどうとらえるか第1章~第6章精神医学的方法とはなにか、精神医学的診断について第3章及び第4章-2-

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