レポート学習で学ぶ範囲教科書この課題では、教育の観点から、メイヤロフとノディングズの「ケアリング」という考えを理解することを目的とします。教育という限定的な話題と思われるかもしれませんが、そこから抽出できる「ケアリング」の特性は、様々な場面に応用できるものです。解説解説ケアという言葉は、現在では人口に膾炙した言葉となっており、ありふれた言葉であるがゆえに曖昧に使われることがあります。しかし、倫理学や福祉、教育の現場などでの用法の起源は、アメリカの哲学者であるミルトン・メイヤロフやアメリカの教育哲学者であるネル・ノディングズの考察にあります。まずは、その基本に立ち返って、「ケアリング」という考えを把握することにしましょう。この二人の考察は、もちろん、それぞれに独自な視座も持ちますが、同じ方向性にあるものと理解されます。メイヤロフもノディングズも、人と人とのつながりを基本図式としたうえで考察を進めています。この章で示されるメイヤロフの重要な考えは「差異の中での同一性」ですが、その提示は抽象的で捉えにくいものであるかもしれません。第二回提出課題の課題1で、再びこの考えを具体的に考察する機会がありますので、ここでは、メイヤロフの文言に目を通しておく程度にしておきましょう。むしろ、この章では、ノディングズの「ケアリング」に関して、その詳細を把握することが大切です。ケアリング関係において、ケアする人とケアされる人とのそれぞれの役割は何であるのか、そして、ケアリング関係は何を目指して行われていくのか、に注目してノディングズの考え方に親しんでください。。教科書この課題では、時代とともに変化する現代社会において、ケアリングを踏まえた社会システムをどう構築していくのかを、具体的な事例を通じて見通すことを目的としています。取り上げられるのは「地域包括ケア」というシステムであり、これは「すべての人に居場所と出番がある共生のまちづくり」を重視したものです。ケアリング関係では、ケアされる人のニーズが、どのようなケアを行うかを決める際に大切な役割を果たします。もし、ケアされる人がそのニーズを明確に提示できるのであれば、そのケアの方針はたてやすくなるはずです。しかし、ニーズは常に明確とは限らず、そうした潜在的ニーズを顕在化するのはケアする人の役割となります。こうしたニーズを巡る考察を踏まえ、顕在化されたニーズを地域の人的資源を活用して行われるのが「地域包括ケア」です。その具体例として長野県茅野市と長野県松本テーマ1(第1回提出課題課題1の作成に向けて)テーマ2(第1回提出課題課題2の作成に向けて)「第11章教育的関係からのケアリング」「第5章地域包括ケアーケアリング・コミュニティを視点として」教育とケアリング福祉とケアリング
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