2024年度 学習ガイドブックⅡ
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レポート学習で学ぶ範囲教科書第1章自己理解と他者理解社会福祉援助(ソーシャルワーク)とりわけクライエントとの専門的な援助関係を軸に展開される対人援助においては、ソーシャルワーカー自身がツールとなり、また資源の一つとなること、そしてクライエントがワーカーの価値観、感情、思考、反応傾向などの影響を受けやすい状況にあることなどから、ワーカーは自分自身について深く知り、その特徴を理解しておくことが求められます。解説解説そこで、ここでは自己理解と他者理解(第1章)、ソーシャルワーカーとしての基本的な姿勢(第2章)について学習します。教科書には各章の冒頭で「全体講義」が、演習ごとに「学習のポイント」「演習課題への導入」が掲載されています。これらを必ず読み、演習課題における学習目標やソーシャルワーカーとして求められる姿勢、重要となる視点、押さえておくべき基礎的な知識を正しく理解した上で、演習に取り組んでください。自己覚知は自分の欠点を見つけることが目的ではなく、見えていなかった自己の発見など、成長に向けて自己と出会うことでもあります。ありのままの自分の姿を先ず認めることから自己覚知を進めます。ソーシャルワーカーはクライエントの生活や人生の再構築に関わるとき、しばしば錯綜する価値観の対立に直面します。このようなとき援助の向かうべき方向を示すいわば羅針盤となるものがソーシャルワーカーが身につけるべき価値観です。このようにワーカーには、個人的な価値観と専門職としての価値観、この二つの価値観があることを理解し、対人援助職としての価値観を形成する基礎を個人ワークで学習します。スクーリング学習で学ぶ範囲教科書第1章自己理解と他者理解レポート学習で取り組んだ「自己覚知」と「価値観」は対人援助の基礎ひいてはソーシャルワーク実践の基盤となる重要な学習課題です。スクーリングでは教員自身の援助実践現場での経験をふまえた解説とともにレポート学習での課題をロールプレイやグループワークの形式で体験的に学ぶことでさらに理解を深めます。学習の範囲は教科書の第1章と第2章ですから、改めて読み返し、提出した課題を見直してください。【レポート学習で学んで欲しいこと】テーマ1(第1回提出課題課題1・2の作成にむけて)テーマ2ソーシャルワーク実践基盤の形成-対人援助の基礎-ソーシャルワーク実践基盤の形成-対人援助の基礎-第2章ソーシャルワーカーとしての基本的な姿勢第2章ソーシャルワーカーとしての基本的な姿勢

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