2024年度 学習ガイドブックⅡ
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◆学習をすすめるために・・・演習は、講義形式の科目以上に学習者の主体的な取り組みがなくては成り立ちません。また、社会福祉援助(ソーシャルワーク)の理論を技術として身体に覚え込ませる過程ですから、学習にあたっては身体を使い、感性や意欲を総動員して学びます。学習順序としては、レポート学習で指定した演習課題を通してソーシャルワークの原則・理論・視点にもとづく援助技術について学び、これをもとにスクーリングにおいてはロールプレイやグループワークに取り組むことでさらに理解を深め、実践的な技術を習得します。レポート学習で学ぶ範囲教科書社会福祉援助(ソーシャルワーク)の対象の中から個人、家族、地域に焦点をあて、対解説象に応じて展開する総合的で包括的な援助技術について学びます。そこで、ここでは、A美さんの生活史を事例として、地域を基盤としたソーシャルワーク、そして、実践モデル・アプローチを取り上げて学習します。教科書には、序章第4節に「ソーシャルワークの基盤と対象把握の基本的枠組み」が、第8章の冒頭で「全体講義」が、演習課題ごとに「キーワードとその参照頁」が掲載されています。これらを必ず読み、ソーシャルワークの原則・理論・視点を正しく理解した上で、演習に取り組んでください。なお、本科目は、ソーシャルワーク演習の学習を基盤としているため、第1部も含めて教科書を読み返し、提出課題を通して振り返りを行ってください。支援の現場において、ソーシャルワーカーは、クライエントの社会生活上で発生している課題に対し、ミクロ・メゾ・マクロの側面からクライエントを構成するシステムの全体像を理解し、クライエント個人とそれを取り巻く環境との関係性の改善に向けて援助を行う必要があります。そのため、ワーカーには、ソーシャルワークの原則・理論・視点にもとづく実践的な技術を習得することが求められます。また、生活史という事例を通して、クライエント個人の一生を継続的にとらえ、人間関係の広がりをイメージしながら、さまざまな分野の専門職と協働してクライエントの生涯を支える一端を担うソーシャルワーカーの役割についても学習を深めてください。スクーリング学習で学ぶ範囲【レポート学習で学んで欲しいこと】テーマ1(第1回提出課題課題の作成にむけて)テーマ2地域を基盤としたソーシャルワークと実践モデルやアプローチ第8章生活史を通して社会福祉援助技術を総合的に学ぶ-2-

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