2024年度 学習ガイドブックⅡ
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高齢者の心理◆教科書・参考文献について・・教科書(1)権藤恭之編『高齢者心理学』朝倉書店2008参考文献①黒川由紀子他著『老年臨床心理学』有斐閣20051.心理学の基礎的な知識をもとに、高齢期における心理学的特性や変化について学びます。2.高齢者に対する正しい心理学的認識をもつためには、心理学的用語を正確に理解する必要があります。辞書を引く、インターネット情報を参考にする、参考文献を引く、質問票やEメールで教員に聞くなど、努力を怠らないでください。◆科目の内容について・・・高齢者の心理学的理解には、まだまだ誤解や偏見が数多く見られます。高齢期は人の生涯発達における最終段階です。心理学的には、まだ十分な研究がされていない領域です。65歳以上とされる高齢者全体で見れば、個別性に富み個人差がもっとも大きいがゆえに全体像が把握しにくく、またその一方で高齢者一人ひとりにとっては、それまでに獲得されてきた個性がもっとも発揮される人生最後の発達段階です。今、高齢者に対し関心をもつ人は、高齢期における心身両面の変化に関する基礎的な知識をもって、なおかつ一人ひとりの個別性に富んだ高齢者に対応できる臨床技術、コミュニケーション能力を習得する必要があります。社会福祉士として、あるいはその関連領域の対人援助に携わるのに適切で有効な知識をもってもらいたいと考えます。高齢者の心理では、生涯発達における高齢期の意味、心理学的諸機能の高齢化(エイジング)による変化、社会的背景、記憶や知能、感情、性格などの変化と適応の問題、高齢期の心理的問題なかでも認知症の理解と心理学的対応技術、などを学びます。この基礎を学ぶことで、社会福祉士としてあるいはその関連の専門職として高齢者を対象とした対人援助サービスのなかで心理学的に関わりをもつことの意味を考えることが重要であると考えられます。さらに、実践的関わりとして応用するためには、このほかに臨床心理学はじめ対人援助諸科学の習得が必要となってきます。◆学習をすすめるために・・・基礎知識については、教科書を精読し、必要な項目を整理したノートを作り、理解できないとか知らない用語等については、図書館等で心理学事典にあたるなどを行って下さい。理解する必要がある項目については、教科書に述べられる要旨を自分なりにまとめるとよいでしょう。担当教員名神戸誠RT2単位選択15006000ISBN:4641173052②大川一郎他著『エピソードでつかむ老年心理学』ミネルヴァ書房2011ISBN:9784623058952ISBN:9784254526752

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