2024年度 学習ガイドブックⅡ
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◆学習をすすめるために・・・受講生のみなさんの中には、すでに障害や発達障害の人たちおよび不登校、ひきこもり、子ども虐待などの援助活動を実践していたり、知識や情報を豊富にもっている方もいらっしゃるかと思います。一方で、今まであまりなじみがなく、よく知らないという方もおられるかと思います。テキストも、現場の実態をふまえ書かれていますが、わかりにくいことや疑問に思うことは適宜質問してください。また、当事者の手記なども最近では多く出版されていますので、他の文献や新聞、インターネットなどの情報とともに、学習を補ってくださることを希望しています。これを通じて実践や当事者研究を進め、さらに研究を進めていただき、ご希望があれば本学をはじめ、大学院等で研究活動を行うご希望のある方には、ご援助したいと思っています。レポート学習で学ぶ範囲教科書『支援が困難な事例に向き合う発達臨床』157-158ページ、218-221ページ教科書は、発達心理学、臨床心理学、発達臨床心理学、社会福祉学、教育学、社会的養護などの専門家や当事者、実際に支援を行っている専門職たちが執筆しています。現場の実態や実践に即した学習ができる教科書です。解説解説障害や発達障害、支援の必要のある人たちを理解していくには、「自閉症とは何か?」というような障害の特徴だけでなく、人の生涯発達の理論や内面を理解していくための諸学問の成果を学習しておく必要があります。また、障害や支援の必要な人たちをとりまく現在の社会の状況や支援のための法制度、システムについても熟知しておく必要があります。こうした学習をもとに、障害や支援の必要のある人たちの行動を理解し、適切な対応をしていくための視点を考えていく一助にしていただきたいと考えています。なお、人を理解し、援助していくという作業には、自分の価値観、人間観が関与しており、書物の学びだけでなく、さまざまな社会の出来事に目を向け、課題研究などでも議論しながら、考えを深めていっていただきたいと願っています。教科書幼児期から青年成人期までのライフサイクルにそって、障害や発達障害および支援の必要のある人たちが心理的にどのような困難を抱え、どのように支援が行われていくかについて学びます。その中で現実に起こっているさまざまな困難な状況を把握し、援助者の実践について学んでいただきたいと思います。テーマ1で学習した知識や制度の視点をふまえ、事例をもとに、心理学的な応用の学びをします。実際に子育てや保育、教育、社会の中で、障害(発達障害)者や支援の必要な方たちがどのように心理的な生きづらさを抱えているか、あるいは支援に際して、どのよテーマ1(第1回提出課題課題1の作成に向けて)テーマ2(第1回提出課題課題2の作成に向けて)発達障害や福祉支援制度の基礎知識の整理支援が困難な事例についての理解と考察『支援が困難な事例に向き合う発達臨床』全般

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