◆教科書・参考文献について・・教科書特に使用しない(自作資料を使用し提示する)参考文献①植田寿之著『対人援助のスーパービジョン』中央法規出版2005②奈良県社会福祉協議会編『ワーカーを育てるスーパービジョン』中央法規出版2000③福山和女著『ソーシャルワークのスーパービジョン』ミネルヴァ書房2005社会福祉施設におけるQOL向上(利用者満足)には、職員の問題意識と専門性への構築が不可欠である。施設のキーパーソンでもある主任クラス以上の職員に対しても、スーパービジョンに関する研修や知識の習得が求められているが、その不十分が後進の施設職員のスーパービジョンの正しい知識やそれに伴う行動に影響していると思われる。本論では、スーパーバイザーの基準について検討し、役割を明確にすることを目的とするが、参考文献は現場での活用例や演習の学習また勤務先等でのスーパービジョンの実践において役立つものである。ただし、本論の講義では参考文献3冊が必ず必要ということではない。◆科目の内容について・・・スーパービジョンとは、スーパーバイザーとスーパーバイジーとの間における対人援助技術で、ソーシャルワーカーを育てる技術であり、このソーシャルワーカーが福祉施設等の現場において常に福祉専門職として資質の向上をめざしていくための教育方法でもある。スーパービジョンは一般的に、管理的機能、教育的機能、支持的機能があるといわれている。また、スーパービジョン実施の形態には、個人、グループ、ピア、ライブ、ユニット、セルフなどがあり、具体的な手順方法がある。福祉サービスが利用者から選ばれる時代に入っている。利用者からサービスの内容や質がチェックされていく。そのことに対して現場職員は十分に対処できる能力が身についているのだろうか、また身につけていなかったとすればそのことの指摘をするだけでよいのだろうか。実務経験の少ない職員に過度の期待ばかりをかけてしまうのではなく、資質や専門性を高めて利用者から満足に感じてもらえるサービスの質の底上げを行うためには、施設全体で職員を育てていこうとする方針の明確化も望まれる。福祉施設のソフト部分の整備改良がスーパービジョンであるとも表現される所以である。スーパービジョンとは何かということを受講者とともに考えまとめていきたいと思う。スーパービジョン論担当教員名S2(2)単位三好明夫選択15010600ISBN:9784805819173ISBN:9784623044160ISBN:9784805826256
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