2024年度 学習ガイドブックⅡ
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【レポート学習で学んで欲しいこと】テーマ3(第2回提出課題課題1・課題2の作成にむけて)テーマ4(第2回提出課題課題1・課題2の作成にむけて)教科書第Ⅱ部学習の心理学学習ということばから連想されるのは、学校における教科学習である。もちろんこのことは、学校では中心的な位置を占めているということは否めない。しかし、心理学では非常に広範囲な事柄を含んでいる。第Ⅱ部では、このような広範囲にわたる学習には、どのような原理が働いているのかについて把握するとともに、学習を進めるうえでの効果的な指導法についても把握することをおもな目的としている。解説解説まず7章では、学習にはどのような内容が含まれているかを把握し、それらがどのように成立するかという説明理論について、連合理論と認知理論という大きな流れについて理解されたい。そして、学習の方法として動機づけなど関係する諸要因や学習の能率を高める手段などについて学習を進められたい。次に8章では、学校教育の中で展開する狭い意味での学習について、学習指導の側面からその意味や学習目標の重要性を把握し、これまでに開発されてきたプログラム学習法など数種の学習指導法について具体的な理解を深められたい。さらに9章では、コンピュータを利用した学習を中心に、他のメディアによる教育も含め教育工学と情報教育についての動向やその意義や問題点を把握されたい。教科書まず10章では、学校教育を考えるときに密接な関係にあるのが、教育評価の領域であることに留意されたい。そして、教育評価については、さまざまな論議があり問題も多いが、単に子どもたちを順位づけすることを目的とするのではなく、集団としてまた個別的にも学習指導の結果を評価することによって教師の教授方法を改善したり、確認する意味もあることに注目されたい。また、教育評価にはさまざまな方法があり、おのおのの意味や特徴を理解したうえで利用すれば、その後の子どもの学習活動のみならず教師の教授方法にも貢献するものとして把握されたい。次に11章では、まず学級集団は子どもの人格形成の場として重要な機能を有するだけでなく、学習面において貴重な環境を提供する。そして、学校での学習活動は殆ど学級集団の中で行なわれ、個人ではできない多くのことを経験できることに注目されたい。そして、学級集団の発達や特徴、その中での教師の指導や集団学習などについて理解を深められたい。そこから発展して、今日教師の指導性が強く問われており、教師には学習面だけでなく、日常場面で学級集団を正確に把握し、適切な対応が求められている。こうした今日の教育現場の具体的な問題について、各自の考えを深めることを期待する。上述の「レポート学習で学ぶ範囲」で各テーマ別に教科書の各章において学ぶ具体的な内容を解説欄に示した。それに従って、まずは教科書(1)を繰り返し精読し、ノートに子どもの学習過程の理解Ⅰ:学習の理解とその理論・指導について7章学習の成立と理論9章教育工学と情報教育子どもの学習過程の理解Ⅱ:学習成果の評価と学習環境について10章学習の評価と測定8章学習指導11章学習環境としての学級集団

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