2024年度 学習ガイドブックⅡ
65/196

学習心理学◆教科書・参考文献について・・教科書(1)『学習の心理第2版行動のメカニズムを探る』実森正子・中島定彦共著2019年サイエンス社ISBN:97847819012431参考文献①グラフィック学習心理学行動と認知山内光哉・春木豊編著2001年サイエンス社ISBN:9784781909776参考文献①は、教科書にもある内容について、より視覚的な理解を考慮し、図表が多用されています。また、学習心理学にとどまらず認知・記憶・思考に関する幅広い心理学についての理解を助ける1冊です。この他にも、自分の興味に応じて、教科書の各章末に提示されている参考文献や推薦図書を読むことをお勧めします。◆科目の内容について・・・心理学は「行動の科学」と言われています。ここでいう行動とは、生きているものがするすべてのことを指しており、そこには「こころ」が反映されているのです。私たちの生活は、様々な行動から成り立っており、その行動について研究する心理学は、日常生活すべてがその研究対象になります。学習心理学では、その行動がどのように変容していくか、またどのように新しい行動が形成されていくかについて学びます。歴史的なことや、動物を用いた実験の例からの学びもありますが、それらを通じて私たちの日常そのものに当てはまることであることを実感できるでしょう。科目の内容としては、学習の定義と学習心理学の意義、古典的条件づけ、オペラント条件づけ、概念学習、観察学習、問題解決、記憶などのトピックを通して学習の心理に関する基礎を学ぶことで、学習という概念が、私たちの日常生活のさまざまな場面にあてはまり、それが心理学全体の基礎となっていることを理解していただくことを願っています。◆学習をすすめるために・・・教科書の全体を2つのテーマに分けて、テーマ1として教科書の第1章から第5章、テーマ2として、第6章から第10章について学習していきます。第1章では、「学習」について学ぶその意義について、心理学における学習の定義から生物学的意味などについて学びます。そして、第2章では、シンプルな学習の例として、馴化と鋭敏化について概説します。第3章から第5章では学習心理学における大きな枠組みの1つである古典的条件づけについて、その基本的特徴から機能とシステムについて学んでいきます。第6章から第8章までは、オペラント条件づけについて、古典的条件づけの場合と同様に、基礎から順番に強化スケジュール・刺激性制御などの専門的な内容に踏み込んで学んでいきます。第9章および第10章では、概念学習・観察学習などの個々の直接的な経験に依存しない形のさまざまな学習行動について、また学習と非常に関連の深いテーマである記憶について学びます。担当教員名RT森本文人2単位選択15033000-1-

元のページ  ../index.html#65

このブックを見る