2024年度 学習ガイドブックⅡ
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生理心理学◆教科書・参考文献について・・教科書(1)『生理心理学第2版脳のはたらきから見た心の世界』岡田隆・廣中直行・宮森孝史共著サイエンス社2015参考文献①『生理心理学と精神生理学第I巻基礎』日本生理心理学会企画/堀忠雄・尾崎久記監修北大路書房2017②『脳神経心理学』利島保編朝倉心理学講座4朝倉書店2006③『イラストレクチャー認知神経科学心理学と脳科学が解くこころの仕組み』村上郁也編オーム社2010教科書は、生理心理学を初めて学ぶ人のために、重要事項をコンパクトにまとめたものです。この教科書に挙げられている専門用語は確実に理解してください。豊富な図表と、項目別の本文は、理解の大きな助けとなるでしょう。参考文献①は、特に人間を対象として脳波や血圧、皮膚電位、筋電図などの測定原理と測定法を解説したものです。具体的な実験例は、人間を対象とした生理心理測定の実際を理解するのに大きな助けとなるでしょう。参考文献②は、高次脳機能全般について、心理検査、リハビリテーションなども含めて広範に解説したものです。教科書に加えて、実際の臨床場面で用いられる検査や支援の基礎となっている概念や原理をより詳しく理解する助けとなるでしょう。参考文献③は、心理学・生理学に関わるテーマごとに詳しくわかりやすく解説されており、教科書で理解が難しい専門用語についても補ってくれます。◆科目の内容について・・・私たちはうれしいことがあれば喜び、悲しいことがあれば落ち込みます。また、日々考えたり思い出したりします。このような喜びや悲しみ、思考や記憶は一体どこから来るのでしょうか?近年の神経科学・脳生理学・分子生物学等のめざましい発展により、かつては哲学者たちによって論じられていた心と体との関係はより統一的に捉えられつつあります。生理心理学は、心が脳のはたらきによるものであるという考え方に基づき、様々な精神機能・行動と脳との関係を客観的・実証的に明らかにしようとする学問領域です。ここでは、まず脳のはたらきを知るために、脳の解剖学的構造と、脳を構成する細胞の形態や細胞間の信号伝達の基本的な仕組みについて学びます。続いて、脳のはたらきと身体機能や精神機能との関わりについて学びます。合わせて、近年明らかになりつつある、様々な精神障害と脳疾患との関連についても、実験例や事例を基に理解を深めていただきます。担当教員名宮地弘一郎4単位選択15034000RRTISBN:9784274208225-1-ISBN:978-4-7819-1358-2ISBN:978-4762829727ISBN:9784254526646

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