2024年度 学習ガイドブックⅡ
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【レポート学習で学んで欲しいこと】テーマ3(第2回提出課題課題1・課題2の作成に向けて)テーマ4(第2回提出課題課題1・課題2の作成に向けて)教科書脳のはたらきは、精神機能と密接な関わりがあります。ここでは、記憶、学習、情動、解説解説動機づけとの関わりについて学びます。記憶、学習の分類については、心理学の他の科目でも触れられています。ここでは、とくに記憶に関与する脳部位、古典的条件づけやオペラント条件づけ、高次な学習の生理的なメカニズムについて理解してください。私たちは好きな人と目があったとき、あるいは大きな舞台や人前で話すとき、不安や緊張を感じます。試合で勝利すれば喜びを感じ、大切な人を亡くせば、深い悲しみを感じます。またのどが渇けば水を飲もうとするでしょう。このような喜怒哀楽の体験や、欲求に関わる神経機構を学びます。脳のどんな部位や化学物質がどのように情動や動機づけと関わっているかを理解してください。教科書動物を用いた行動薬理学的研究や、分子遺伝学的研究、脳損傷によって起こる症状の分析などから、いくつかの精神疾患と脳部位、神経伝達物質との関連がわかってきました。この分野は日進月歩で発展が続いており、様々な仮説が提唱されています。ここでは、代表的な仮説を扱います。言語機能は、ヒトの高次精神機能のなかでも最も重要なはたらきの一つです。これまでの研究から、脳損傷の部位によって異なる症状が見られることがわかってきました。代表的な失語症のタイプと、損傷部位についてのイメージを掴んでください。脳の各部位の名前や機能局在についてしっかりと覚えていただくことが必要です。生物や化学の知識も必要となるため、取っつきにくく感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ひとたび「脳が何からできているのか」「脳はどのように活動するのか」ということを把握すれば、福祉の現場での対応や、心理学という分野の理解にも余裕が生まれることと思います。教科書には、日常生活ではあまりなじみのない専門用語が多く出てくると思いますが、文中特に太字で示されている専門用語は、必要不可欠なものですので確実に理解してください。各章末に挙げてある参考文献やテキスト中の図表などを頼りに、具体的なイメージを掴むようにすると、理解がより深まることでしょう。上記の参考文献に加えて、NHKなどの教育番組や、インターネット、ネイチャーやサイエンスなどの科学雑誌にもよく最新の知見が紹介されているので、参考にしてください。第4章脳と記憶第5章学習第8章心の病気と脳第12章臨床心理学と脳科学脳と行動第6章情動第7章動機づけ障害と脳科学第9章側性化:大脳半球の機能的非対称性-3-

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