2024年度 学習ガイドブックⅡ
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◆教科書・参考文献について・・教科書(1)自分を変えたい人のためのABCモデル改訂版-教育・福祉・医療職を目指す人の応用行動分析学(ABA)今本繁著ふくろう出版2020参考文献『メリットの法則―行動分析学実践編―』奥田健次著集英社2012教科書は、心理学的アプローチの中でも応用行動分析学に焦点をあてています。応用行動分析学は、目の前で起こっている問題に関して、行動の法則に基づいてアセスメントを行い、改善の計画を立て実践をし、実践が有効だったのかを評価するという一連の流れに沿っています。教科書にはその基礎理論を習得し、様々な現場での応用の仕方、その実践例が書かれています。参考文献は行動分析学の一般向けの書であり、その基礎的な考え方、応用方法がわかりやすく関われています。◆科目の内容について・・・本科目では心理学に基づくアプローチの中でも応用行動分析学という学問に焦点を当てて取り上げていきます。応用行動分析学はB.F.Skinnerが創始した行動分析学を基に社会的な問題の解決や改善を目的に作られた学問です。多くの心理学は「心の中を分析する」ことに主眼を置いていると考えられますが、応用行動分析学は「問題の解決」や「問題の予防」に主眼を置いています。例えば対象者(または集団)がおかれている状況を分析する方法、必要な介入法を選定する方法、介入がうまくいっているかどうかを評価する方法などが網羅されています。このような視点を得ることによって、福祉や教育などの実際の現場において目の前に起きている問題を改善していくアプローチについて検討ができるようになります。受講生の皆さんにはスクーリングの2日間を通じて応用行動分析学の入り口に入っていただきます。基本的な行動分析学の知識から、有効性の高い心理学的介入の知識、講師の実践研究等も含めた様々な実践例に触れ、将来応用行動分析学を用いた行動のアセスメント方法、対応方法が実践できるようになるための基礎に触れていただくことを見据えて講義を進めていきます。◆学習をすすめるために・・・本科目では、第一に応用行動分析学の基礎的な考え方を理解し、身近な行動や自身の行動を分析できるようになることを目的とします。第二に様々な事例を通して学びを深めます。特に現職者の方には、自分の実践の中で、困難を感じる場面等のアプローチを学ぶ場としてこの講義を活用していただきたいと思います。福祉領域で生じている様々な問題に関心を持ち、どのような支援が実際に行われているの福祉への心理学的アプローチ担当教員名S2(2)単位柳澤博紀選択15036000ISBN:4087206645ISBN:978-4-86186-777-4-1-

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