◆教科書・参考文献について・・教科書(1)『河合隼雄のカウンセリング教室』河合隼雄創元社2009参考文献①河合隼雄のカウンセリング入門実技指導をとおして河合隼雄1998年創元社ISBN:978-4422111964②ロジャーズ選集-カウンセラーなら一度は読んでおきたい厳選33論文<上><下>ハワード・カーシェンバウム、ヴァレリー・ランド・ヘンダーソン、伊東博(翻訳)、村山正治(翻訳)2001年誠信書房ISBN:9784414302912(上)/9784414302929(下)③メンタルヘルス入門島悟本教科書はカウンセリングについてとてもわかりやすくまとめた本です。“どうして時間を決めるのか”“時間を守らない人にはどう対処するのか”などについて語った「カウンセリングと時間」、“クライエントに試されるとき”“プライバシーを守る”“身体接触と倫理”などについて語った「カウンセリングと倫理」など、時代を超えて生き続けるカウンセリングの要諦を改めて伝える一冊です。さらに実践的なことを学びたい人には参考文献①をぜひ読んでください。またカウンセラーとはどうあるべきかをより深く学びたい人には参考文献②をおすすめします。論文33本も全部読めないと思う方は興味のある論文をピックアップして読むのもとても勉強になります。参考文献③は現代の職場で起こっている労働者のうつ病等のメンタル疾患についての本です。巷に休職をしていたり精神科などに通う人が増えてきました。現状を知るには最適の1冊です。これらの参考文献も是非手にとって読んでみてください。◆科目の内容について・・・最近はうつ病や不登校、リストカット、依存症など心の病による問題がよく取りざたされるようになりそれに伴ってカウンセラーの需要も大きくなってきました。きっとこの科目を学びたいと思う方々は、何らかの問題を抱えた人に出会ったことがある方が多いのではないかと思います。そしてどのように接したら、どのように声をかけたら良いのか迷われた経験もあるのではないかと思います。カウンセリングの基本とは「相手の話を聴くこと」です。そしてカウンセリングは原則として時間と場所を決めてそこでクライエントと出会い、カウンセリングを進めていきます。カウンセリングは日常会話とは異なります。教科書にもあるように人間は日常を生きているわけですが私達の心は、日常を動いているだけではなくて、非常に深いところでは別の動きをしているので、そこに着目をするわけです。言葉の後ろにある心の動きを捉えていくためにどのようにクライエントの話を聴くのかがとても大切になってきます。そのためにはカウンセリングを行うときはどのような姿勢で、そのようなルールで、どのような手法で話を聴くのかを知ることが大切です。しかしカウンセリングは本で知識を得れば出来るというものではありません。本科目ではカウンセリング知識とディスカッション、カウンセリング体験や様々なカウンセリング手法を通じて、カウンセリングをする感覚というものカウンセリング論担当教員名S2(2)単位西川絹恵選択150380002007年日本経済新聞出版社ISBN:978-4532111359-1-ISDN:978-4422114224
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