2025年度 学習ガイドブックⅠ
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とができているか。 4 単なる現象の記述ではなく、明確な社会学の分析枠組みに基づいた指摘と、自分なりの見解や疑問点等を含めたまとめ方ができているか 課題1 社会学の人間社会のとらえ方(特に社会変動論モデルや社会システム論モデルの基本的な考え方やとらえ方)や社会の基本的な枠組みや仕組み(“構造:「構成要素」間の相互連関”や“機能:「創発特性」や独自の働きに注目して)をしっかりと把握し、具体的な社会の変化(特に“何が:What?”・“どのように:How?”・“なぜ:Why?”という点に着目しながら)を理解した上で、我々が生きる現代社会の諸特徴および社会の変化(工業化・情報化・産業化や国際化の進展、少子化と長寿化の同時進行に伴う少子高齢化・人口変動等の「社会変動」)が結果として引き起こしている現代人の生活実態・現実への様々な影響、中でも日常の暮らしの基盤となる地域社会での生活や家族生活上への影響過程を、具体的なレベルから整理して「まとめ」、実際のレポートの構成内容として取り上げ、自分なりに考え、感じた問題提起や疑問点を含めた形(ここでも先の“What?”“How?”“Why?”の視点が重要になります)でレポートを仕上げて行くとよいでしょう。 課題2 社会構造は、私たちが所属している家族や地域社会や企業等の集団内部の人、集団、制度等の関係によって構築されており、その構造は個人単位のレベルから集団レベルまで各々の関係が重層的になっていることから、全てを網羅することはできません。従って社会構造内部の一部の関係性に焦点を当てて分析します。課題2では、結果として生じている社会問題の要因について、社会構造内部の一部の関係性を分析することで明らかにしていきます。例えば個人レベルの視点においては、近年女性の社会進出が促進されてきましたが、一方で、女性の仕事と家事、保育、介護との両立の困難さが女性の社会進出の疎外要因のひとつとなっており、それは男女の不平等な役割関係が存在しているからだと考えられます。また集団レベルの視点においては、社会的格差の要因のひとつとして、権力を持ち得る富裕層とそれ以外の階層との関係に起因すると考えられます。レポート作成するにあたり、社会問題の要因について、人、集団、制度、体制等のどのような社会関係の変化から生み出されたのかについて考えてみてください。 提出方法 本学所定のレポート用紙又はワープロ等で提出する。 提出回数 1 回 (第1回提出課題のみ) 次のステップ 第1回提出課題の合格により科目修了試験の受講資格が得られます。 ◆提出課題に取り組むために・・・ ◆提出の方法について・・・ 112

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