2025年度 学習ガイドブックⅠ
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使用する教科書は、福祉を初めて学ぶ者にとっては、難しいと感じられるかもしれない。しかしながら、社会福祉士・精神保健福祉士を目指そうとする場合、この内容を理解しておくことが求められる。最初は困惑するかもしれないが、ぜひ読み込んでいっていただきたい。このとき、参考図書としてあげた、用語集・辞典類と「六法」と用いてより正確に、深く理解していくために、これらを使いこんでもらいたい。 学習をすすめるにあたって、教科書での学習だけでなく、現代社会における生活問題について関心を持っていただきたい。経済状況の変化によって、生活が不安定になるということは、近年の世界の動向を見てもわかる。社会福祉に関する現状や問題について、新聞やテレビなどから情報を身につけておいていただきたい。 テーマ1 (第1回提出課題 課題1の作成に向けて) 現代日本における福祉とはどのようにあるべきか 教科書 第1章 現代社会における社会福祉の意義 第4章 現代社会における社会問題と社会構造 第7章 福祉政策と関連政策 解 説 現代日本において、どのように「福祉政策」が展開されているのか。 難しく考える必要はありません。 わたしたちのふだんの暮らしの中で、どのような生活しづらさがあるでしょうか。その生活しづらさに対して何か取り組みがあるでしょうか。例えば、介護が必要な高齢者の方に対して、介護保険制度で訪問介護が実施されるというようなものです。まずは、「生活問題」とそれに対する取り組みである「福祉政策」を理解します。 テーマ2 (第1回提出課題 課題2の作成に向けて) 社会福祉の発達過程 教科書 第2章 社会福祉の発達過程(歴史) 解 説 第2章は、「社会福祉の歴史」に該当するものである。「慈善事業」から「社会事業」そして「社会福祉」へという大きな流れを捉える。 用語集も使いながら、日本の社会福祉の発展過程を理解してください。慈善事業を展開した人物とその内容、社会事業期の制度、そして、戦後の福祉三法から福祉六法、そして「福祉の計画化」から社会福祉基礎構造改革までの流れを理解してください。 【レポート学習で学んで欲しいこと】 レポート学習でのテーマは、スクーリングで取り上げる「ニーズ」へとつながります。生活していく上での「生活問題」に、どれだけ社会全体で取り組むか、社会全体で取り組むレポート学習で学ぶ範囲 143

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