科目としては覚えるべき用語が多いのも特徴です。なかには、普段の生活では耳馴染みのない言葉もあります。どのような科目でもそうですが、分からない用語は後回しにせず、すぐに参考書や辞典、WEBなどで調べることを習慣にしましょう。また、ノートに自分自身でまとめていくことも有用です。教科書を一通り読むだけでは、レポート学習としては不十分です。そもそも、読むだけではなかなか知識は定着しないものです。時間はかかりますが、ノートにまとめることによって、知識をゆっくりと「消化」しましょう。自分なりにまとめたノートは、レポート作成の際はもちろんのこと、国家試験受験の際にも大いに役立つはずです。そして、ご卒業後も皆さんが真剣に学問をした証として、きっと生涯の宝となるはずです。 テーマ1、2は教科書で学修しますので、ノートをとりながら事柄の流れ、つながりが確認できるようにしっかりと読んでください。分からないことがあれば、まず参考書や辞典、Webサイトなどで調べる。このような能動性こそが自学自修の鉄則です。また、調べたことはノートにどんどん書き込んでいきましょう。なお、テーマ1、2のいずれも、基本的な理解を必要とする重要な項目ですので、スクーリングで補充的な講義を行います。 テーマ3とテーマ4は社会手当制度と社会保障財政、労働保険に関する制度理解、国際動向が中心となります。財政に関しては毎年、数値が変化しますし、社会手当制度に関しても近年頻繁に改革が行われているため、個人学修では全体を体系的に理解するのが難しいところです。スクーリングでは、これらに関して最新の動向を取り上げながら講義を展開します。事前準備として、教科書で基本的な知識を押さえておいて下さい。 テーマ1 (第1回提出課題 課題1・2の作成に向けて) 社会保障の機能、構造、発達史 教科書 序章 社会保障の見取り図 第8章 社会保障の歴史と構造(4節を除く) 解 説 序章では、社会保障を学ぶ意義について確認した後、社会保障の概念整理が行われています。とくに、社会保障の給付と仕組みについて、それぞれの違いを正確に理解するよう心掛けて下さい。 第8章では、社会保障の歴史について学修します。社会保障制度に限らず、何らかの制度について考える上で大切なことは、まず、その制度がどのような歴史的背景のもとで生まれてきたのかを把握することです。ここでは、まず社会保障の源流を形成したイギリス、世界初の社会保険制度を導入したドイツ、世界で初めて『社会保障』の名を冠した法を制定したアメリカ合衆国における社会保障の史的変遷について理解してください。次に、わが国の社会保障の歴史について、明治期の救貧制度から戦間期の社会保険制度への発展、さらには戦後の総合的な生活保障体系への発展について学修し、今日の社会保障の理念や機能・役割が長い歴史の中で築かれていったことを理解してください。なお、第8章4節の財政については、テーマ3で学びます。 レポート学習で学ぶ範囲 ◆学習をすすめるために・・・ 162
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