門員の資格を有しています。職務の実践研究に基づく著書の出版もしており、この内容もふまえて科目を担当しています。受講生が社会福祉及び関連する分野で職業人となる可能性を念頭に実践に役に立つ内容としたいと考えています。 公的扶助論の学習は、主として生活保護法に基づく制度の仕組みを中心に理解を深めていくとともに、その背景となる貧困の概念あるいは人が人らしく生きる自立の概念を理解していくものです。 しかし制度の仕組みの中には、当然のことながら、何のためにそのような仕組みが作られているのかという背景の説明はありません。そこで、テキストにおいて、まず序章、第1章、第2章の順で先に読み、貧困とは何か公的扶助とは何かという課題意識を前提にして、第4章、第5章、第3章の順で現行生活保護制度の仕組みを中心に学習していただくことが効果的だと思います。 その他貧困の様相や公的扶助制度の役割については、新聞等の報道に日頃から注意して情報を集める方法もあります。 テーマ1 (第1回提出課題 課題1の作成に向けて) 貧困と公的扶助制度の意義 教科書 (従来のテキストの章立てに基づいて学習しても、レポートの作成は可能です) ※ 新しいテキストを使用して、レポートの作成をしても問題はありません。 いずれにしても、「生活保護の実施体制」、「生活保護の原理・原則」、「生活保護基準に基づく保護の要否判定」、「ケースワーカー(担当職員)の役割と相談援助活動」、「自立支援プログラム」、「貧困に対する支援、などに焦点を当てて学習してください。 解 説 貧困という言葉について、どのような意味を連想されるでしょうか?それがどのような事態を指し、歴史的にはどのような概念として形成されてきたのかを学習してください。次に、貧困に対応する公的扶助制度の現代社会における社会保障制度としての役割、仕組みについて、理解を深めてください。そのほかの社会保障度との比較等において、関連を理解してください。 実際に保護を適用されている人々がどのような人々であるのか、その状況について、理解できるよう学びを深めてください。 このテーマのもとに、貧困とはどのようなことなのか、それは人や社会にどのような影響を与えるのか、国はなぜ、どのように制度で対応しようとしているのかなどを考えてください。 テーマ2 (第1回提出課題 課題2の作成に向けて) 公的扶助制度の仕組みと成果 教科書 (従来のテキストの章立て) ※新しいテキストを使用する場合は、以下に対応する「章立て」を参照してください。 レポート学習で学ぶ範囲 ◆学習をすすめるために・・・ 168
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