2025年度 学習ガイドブックⅠ
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3.保護の種類と生活保護費の計算 1)保護の範囲と種類 法に基づき8種類の扶助規定されている。ここでは、前項で述べた「程度の決定」にあたる内容の中の「生活扶助」に関する部分の計算に限定して説明する。 ・ 扶助の種類(それぞれどういう内容か教科書で学習しておくこと) ① 生活扶助 ② 住宅扶助 ③ 教育扶助 ④ 介護扶助 ⑤ 医療扶助 ⑥ 出産扶助 ⑦ 生業扶助 ⑧ 葬祭扶助 2)最低生活費の算出について 通常の月の最低生活費は生活保護基準により、生活扶助、住宅扶助、教育扶助を合算して行う。 第76次改定(2020年10月)生活保護基準表(1級地の1)に基づく、最低生活費の計算は次のとおりである。 *最低生活費=1類合計×逓減率(レポートでは省略)+2類+加算+教育扶助基準+住宅基準 ※教育扶助における給食費は事例中の実費(月額3,000円) ※住宅扶助における家賃(住宅基準)は、事例中の実費(60,000円) 東京都が作成している保護の基準額表を添付したのでこの基準額を使用してください。 * 基準額①を使用。なおレポート課題において使用する基準に●を付したので、この数字を用いて計算すること。 科目コード 科目名 形態 単位数 担当教員名 課題の形式 14006000 公的扶助論 RT 2 柴田 純一 レポート形式 第1回 課題1(テーマ1での学びをふまえて): 生活保護制度の現状: 次に事例において、保護を受けている人々の状況について、市役所に寄せられた手紙に対する「返信文」を作成しなさい。 (1400字以上1600字以内) [事例] 生存権に基づく生活保護制度の役割について十分な知識がなく、「そのような制度はない方がよいのではないか」と考えている市民から、「生活保護を受けている人たちというのはどういう状況にある人たちなのでしょうか?働けるのに働かない人たちが受けているのなら私たちの税金が無駄に使われている気がしてなりません。」という手紙が、市役所の広聴相談課(※市民からの相談を広く受付けると提出課題 ◆ 提出課題 171

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