2025年度 学習ガイドブックⅠ
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この学習は、社会福祉士・精神保健福祉士養成課程の新カリキュラムを踏まえて構成されています。旧カリキュラムの『地域福祉の理論と方法』と『福祉行財政と福祉計画』が合体し新しく『地域福祉と包括的支援体制』になりました。しかし、移行期間に旧カリキュラムで学んでいる皆さんの国試は、2023年度まで旧カリキュラムの内容で行われます。それでも2020年度の出題傾向をみてみると「地域共生社会」など最近の動向を取り入れた出題になっています。2021年4月から新しい社会福祉法が施行され、地域福祉の姿も大きく変わりました。現在は地域福祉が発展する時代にあることから、実践に役立つ学びを深める事が、国試対策からみても賢明であると考えます。『福祉行財政と福祉計画』と合わせて学んでください。 レポート課題は、新しい地域福祉の動きと課題を理解してもらえるように、具体的なテーマを設定しました。また、スクーリング前には、テキストを一通り読んでもらえるように全編から提出課題を設定しています。スクーリングでは、学生の皆さんの学びを確認しながら、全編を振り返り重要な点や分かりにくい点を重点に解説し一緒に考えていきます。 担当教員は、県社会福祉協議会で地域福祉の推進に携わってきた経験から、実践的な授業を行います。学生の皆さんは、学習をより深く理解するためにも、日頃よりニュースや新聞に目を通し、地域の福祉問題や住民による福祉活動、地元の行政、社会福祉協議会の活動等に関心を寄せてください。 テーマ1 (第1回提出課題 課題1の作成に向けて) 地域福祉の基本的な考え方 教科書 序章 地域福祉の実際 第1部 第1章 地域社会の変化と多様化・複雑化した地域生活課題 第3章 地域福祉の概念と理論 第4章 地域福祉の発展過程とこれから 解 説 近隣との付き合いや外国人との共生、一人暮らし世帯の増加など身近なことから現代の地域社会の変化について理解します。多様化、複雑化した地域生活課題と社会的孤立・社会的排除について構造的に捉える視点を養い、これに対する地域福祉の実践や政策のあり方について理解します。 「地域福祉」といっても様々な捉え方があります。地域社会の概念とコミュニティに関する理論、過去のコミュニティ政策を理解しつつ、地域福祉の概念と理論を主要な研究者の理論や社会福祉協議会の活動を基に考えます。 地域福祉は、戦後社会の変化に合わせて発展してきました。その発展過程を4つの時代区分に分けて特徴から学びます。 テーマ2 (第1回提出課題 課題2の作成に向けて) 地域福祉の主体と福祉計画 教科書 第1部 第2章 地域福祉の主体と形成 第5章 福祉行財政システム 第6章 福祉計画の意義と種類、策定と運用 レポート学習で学ぶ範囲 ◆学習をすすめるために・・・ 176

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