2025年度 学習ガイドブックⅠ
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233 この科目は、「対人援助そのもの」ではなく、その仕事を展開するため「組織」と「経営」を取り上げます。一般のビジネス書をひも解くと、さらに学習が深まるでしょう。 テーマ1 (第1回提出課題 課題1の作成に向けて) 福祉サービスに関わる組織や団体(社会福祉法人、特定非営利活動法人、営利法人など) 教科書 第1部 社会福祉の「経営」へのアプローチ 第3部 福祉サービスの提供主体 解 説 第1部は、社会福祉サービスを「経営する」という理念を確認します。経営とは「金儲け」という意味だけではありません。どのように組織をつくるのか、ニーズをどのように捉え、どのようなサービスを提供していくのかなど、施設・事業所を「うまく回していく」ということになります。その点で「運営する」といった方がしっくりくるかもしれません。 第1部の理論を踏まえて、具体的な福祉サービスの提供主体について学びます。 テーマ2 (第1回提出課題 課題2の作成に向けて) 社会福祉士に求められる「組織」「運営」の視点 教科書 第2部 社会福祉組織の「経営」 第4部 地域が担う社会福祉の「経営」 第5部 新しい福祉サービスの創出 解 説 このテーマは、社会福祉士として働くとき必要となる「経営の視点」を学んでもらうという意図で設定しています。 「施設・事業所の経営は現場とは関係ない」と感じられるかもしれません。しかし、「チームマネジメント」(p48)や、「キャリアマネジメント」(p50)という考え方を知ることで、組織の見え方が変わるのではないかと思います。また、「OJT」「Off-JT」「スーパービジョン」など人を育てるという視点は、研修を企画するときにも役に立ちます。 そして、ソーシャルワーカーとして「地域の中の事業所・施設」という視点を持つことが「経営」を学ぶ理由とも言えます。地域のニーズにどのように答えていくか、ソーシャルワーカーとして、この視点が大切であると言えます。 【レポート学習で学んで欲しいこと】 社会福祉士として援助をしていくうえで必要となる組織論や経営論を学ぶ、と考えてもらうとよいでしょう。この領域は、「間接援助技術」として捉えられ「社会福祉運営管理」と呼ばれていました。よりよい援助を展開していくためには、組織のあり方、会計・財務管理のあり方、援助者を育てる視点などが必要という内容です。 レポート学習で学ぶ範囲 ◆学習をすすめるために・・・

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