253 テーマ1 (第1回提出課題 課題1の作成に向けて) 精神保健福祉士の役割と意義 / 精神障がい者の相談援助における権利擁護の意義とその範囲 教科書 第3章、第5章、第6章 解 説 わが国の精神科医療における歴史を振り返るなかで、「宇都宮病院事件」や「Y問題」など、精神障がい者に対して行われてきた人権侵害は無視することができない事実です。また、精神保健福祉士が誕生する背景にも大きく影響しています。このような権利侵害や差別・偏見は、精神に障がいのある方の安全で安心した暮らしを阻害します。そのため、精神保健福祉士は「ソーシャルワーク(相談援助)」を行いながら精神障がい者の人権を擁護し、社会的復権を支援することが求められています。これらの流れを理解したうえで、精神保健福祉士に求められる人権擁護の役割や機能について学びを深めてください。 テーマ2 (第1回提出課題 課題2の作成に向けて) 精神保健福祉分野におけるソーシャルワーク(相談援助)の体系/ 精神保健福祉分野における専門職の概念と範囲 教科書 第2章、第4章、第6章 解 説 ここでは精神保健福祉分野での精神保健福祉士が行うソーシャルワーク(相談援助)の対象について学び、合わせてソーシャルワーク(相談援助)活動の目的と意義について理解を深めてください。また、精神科医療をはじめ、地域生活支援、司法、教育、行政など、精神保健福祉分野における専門職の概念とその業務について学び、精神保健福祉士に求められる視点やそれぞれの分野における役割の違いを理解してください。 【レポート学習で学んで欲しいこと】 精神障がい者に対する支援や援助を教科書のみで身につけることは大変難しいことだと思います。精神保健福祉士の誕生の背景や課題、「ソーシャルワーク(相談援助)」における権利擁護や専門職倫理、対象やあり方など、順を追って取り組んでください。そして、精神保健福祉士が精神障がい者にとっていかなる存在であるべきか、自らが精神保健福祉士になった時に、どんな支援(仕事)をすべきかがイメージできるよう学習してください。 レポート学習で学ぶ範囲 ◆科目修了試験に臨む前に・・・
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