2025年度 学習ガイドブックⅠ
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272 ①はテキストのための副読本として詳しく編集されているので参考にして下さい。②は具体的なデータにより福祉の動向が解説されています。③は精神医学の入門書として、基礎的な医学知識に加え、臨床経験に基づく精神科医療のポイントを解説しています。 テキストとして指定した『現代の精神保健の課題と支援』は、精神保健福祉士国家試験の新しい出題基準に則って改定されたものであり、読み進めるうちに精神保健学の理解が深まります。これを土台にしながら学習を進めますが、それが国家試験に対応できる最も有効な手順になると考えています。 精神保健の基礎知識を獲得してもらうために精神保健の概要について理解し、精神保健の意義と課題について学びます。各論に移ると、ライフサイクルでは胎児に始まり乳幼児、学童期や思春期、青年期や成人前期、そして成人後期(更年期)や老年期と進みます。さらに個別課題として精神障害・認知症・アルコール関連をはじめ薬物乱用・思春期・司法・緩和ケアなどの各問題について学びます。そして、家庭、学校、職域、地域においてどのように保健活動を進めるかと触れ、さらに地域精神保健福祉の現状と課題、メンタルヘルスと精神保健福祉士の役割、精神保健にかかわる専門職種と国、都道府県、市町村、団体等の役割と連携について詳しく学びます。最後に世界の精神保健の現状について触れますが、わが国との違いについて理解を深めて下さい。 履修に際して、まずテキストをしっかり熟読して下さい。精神保健学は、医学のみならず社会の動 向に連動して進化する、日進月歩の学問です。広範な知識と経験が必要とされる裾野の広い分野です。テキストの記述だけでは物足りなく感じ、他のメディアを参考にする事もあるでしょう。しかし、テキストで基本的な考えを理解した上で自分の知識や経験を発展されるよう要望します。また精神医学を未履修の方は並行して精神医学のテキスト等を紐解くことを勧めます。精神保健学は精神医学を応用実践する学問なので精神医学の正確な知識がなければ、間違った理解となるいからです。その読み担当教員名 羽部 仁 RRT 4単位 選択 15026000 テキスト 新・精神保健福祉士養成セミナー編『現代の精神保健の課題と支援』へるす出版 2023年4月 ISBN:978-486719-048-7 参考文献 ① 新・精神保健福祉士養成セミナー編『精神保健福祉の原理』へるす出版 2023 ISBN:9784867190494 ② 社会福祉の動向編集委員会編 『よくわかる社会福祉の動向 2025』 中央法規出版 2024 ISBN:9784824301437 ③ 近藤直司、田中康雄、本田秀夫(編)『こころの医学入門:医療・保健・福祉・心理専門職をめざす人のために』中央法規出版 2017 ISBN:9784805854952 精神保健学 ◆学習をすすめるために・・・ ◆科目の内容について・・・ ◆テキスト・参考文献について・・・

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