274テーマ3(第2回提出課題 課題1の作成に向けて) 「家族に関連する精神保健の課題と支援」、「精神保健の視点から見た学校教育の課題とアプローチ」、「精神保健の視点から見た勤労者の課題とアプローチ」、「地域精神保健の現状と課題」 テキスト 第4章、第5章、第6章および第7章 解 説 ここでは、家庭、学校、職場、地域という生活場面ごとにとらえた精神保健活動のあり方について学んでもらいます。各場面における生活目的は昔と根本的な違いがありませんが、各人への位置付けは変化しており、精神保健上与える影響も昔とは大きく異なっています。家庭では少子高齢化を始めとする家族形態の変化があります。学校では不登校、ひきこもり、いじめ等の問題が常態化している実態からスクールカウンセラーなどの参加が必須となっています。職域における精神保健では、労働安全衛生法の改定を追いながら職場のメンタルヘルスが労働衛生行政上どのように変化してきたのか。この分野がどのように関心を持たれているのか学習して下さい。 各地域において実施されている精神保健活動の実例を通して、地域精神保健の法規や施策を学んでもらいます。法規や施策で用いられている用語は難解で理解しにくいですが、実際に何が変わったのかを、時には他のメディアを用いて理解を深めて下さい。なお地域保健について、現在は地域保健法によって展開されていますが、それ自体の目標や目的があり、その手法に関しても独特なものがあります。こうした地域保健活動をよく理解した上で活動を展開すべきであることを学びます。地域保健はこれまでは疾病対策を中心に展開されてきましたが、現在は地域住民の健康増進を進める方向に転回している変化を理解し、これからの地域精神保健活動がどうあるべきかを考えてもらいます。 テーマ4(第2回提出課題 課題2の作成に向けて) 「メンタルヘルスと精神保健福祉士の役割」、「精神保健にかかわる専門職種と国、都道府県、市町村、団体等の役割と連携」、「諸外国の精神保健」 テキスト 第8章、第9および第10章 解 説 精神保健の活動の場が広がるにつれて、精神保健福祉士の必要性と重要性がますます増しています。また看護師、保健士、臨床心理士などの専門職種の活動の場も広がりつつあり、チーム活動などを通してお互いの連携を深めることが期待されます。 精神保健にかかわる国と各種行政機関の役割について、具体的には保健所、精神保健福祉センター、市町村保健センター等、保健専門職などの業務と役割について述べていきます。各種学会、啓発団体の役割を説明し、連携の在り方にも触れます。 また、精神保健福祉に関する諸外国の実状についても説明します。精神保健福祉に関する疫学や世界的に見た健康指標の実状や、精神病院の実状が世界的にはどのようになっているか学んで下さい。最後に、諸外国の状況を踏まえて、わが国における精神保健及び精神福祉の状況について述べています。 【レポート学習で学んで欲しいこと】 すでに述べたように、テキストは精神保健福祉士国家試験出題基準に則って作成されています。図や表を活用して理解を深めて下さい。 ◆科目修了試験に臨む前に・・・
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