(1)学習をはじめる前に 通信教育の学びの基本は、教科書などの教材を利用して自宅で学習をすすめていくことにあります。教員がその都度、指示を与えながら授業をすすめることはスクーリング授業を除けばありません。通信教育は『いつでも、どこでも学べる』と表現されますが、言い換えれば、みなさん自身がしっかりとした学習計画を立て、自分のスタイルをもって学習をすすめる必要があります。 本章では、はじめて通信教育で学ぶ場合に、どのように学習をすすめればよいか簡単なアドバイスをしたいと思います。 最初に学習の内容から学習ポイントを見つける 自宅学習は教科書の内容を理解することが基本ですが、分厚い教科書をただ読みすすむだけでは、学習が億劫になるかもしれません。そうならないためにも教科書を読む前には、必ず各科目の学習の内容を確認してください。学習ガイドブックには、学習をすすめるにあたっての“航路”が記されています。まずは大枠でこれからの学習という航海の流れを感じてください。少し難解な表現もあり、学習を始める前では少し戸惑うかもしれません。でも最初のうちは、それが当然ですから臆せずに読みすすんでください。学習がある程度すすめば内容の理解も自ずとすすみます。 あらかじめ「提出課題」でポイントを見つける “課題”というと、学習をすすめた後に取り組むものと考えがちですが、通信教育では課題も上手に利用すると良いでしょう。 具体的には、学習開始の前に課題の内容を確認してください。それが各学習単元のメインテーマであり、当面の学習目標(課題)とも言えます。 参考文献を活用していく レポート学習で壁を感じたら参考文献の活用も視野に入れてください。各科目の参考文献の紹介や利用方法については「学習の手引」に記載されています。 参考文献を活用することによって、一つの事柄について、教科書とは違った視点での理解や考察を行うことができます。そのような理解が自分自身の視野を広げ、さらには自分自身の問1.学びの方法 19
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