2025年度 学習ガイドブックⅠ
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ていただきたいと思います。文献や新聞等を参考にするのもよいですし、身近な地域社会で取り組まれている活動を調べたり参加してみるのもよいでしょう。その上で、ボランティア活動をめぐる国の政策の動向や社会福祉とのかかわりについて、あなたの考えを深めてください。 あなたは「ボランティア活動」と聞いてどのような場面を思い浮かべるでしょうか。その場面にあなたはいますか。それとも、自分とは遠い世界のこととして思い描くでしょうか。思い描いた場面にあなたがいたのであれば、あなたは何をしていますか。もしかしたら、自分は常に支援をする側と思ってはいないでしょうか。ボランティア活動は生活のあらゆる場所、場面にその可能性を持っています。全ての人が、支援する立場になることもあれば支援を求めることもあるでしょう。それぞれが出来ることを通して支えあう関係は、私たちの間を循環してゆくものではないでしょうか。固定的な視点ではなく柔軟な視点や姿勢をもって、今後私たちがめざすボランティア活動について、あなた自身の生活に引きつけて自由に考えてください。 教科書は2010年に発行され、その改訂がなされていません。その内容に問題は無いのですが、データや情報の点では、少し古くなっています。レポート作成や学習においては、参考文献としてお示しした文献のほか、インターネットなども活用して補足して学んでみてください。おすすめのホームページとして2つほどあげておきます。 地域福祉・ボランティア情報ネットワーク(URL:https://www.zcwvc.net/) ・全国社会福祉協議会が運営するホームページです。地域福祉や社会福祉協議会活動に関する情報が豊富です。特に、「ボランティア・市民活動推進情報ページ」は、ボランティアの関する動向や歴史のわかる資料が閲覧できます。 日本NPOセンター ホームページ(URL:https://www.jnpoc.ne.jp) ・日本NPOセンターのホームページです。企業などの社会貢献としての取り組みなど福祉分野に限らず幅広い市民活動に関する情報が閲覧できます。 課題作成や学習に際しては、指定した教科書以外の文献もおおいに参考にしてください。 テーマ1 (第1回提出課題 課題1の作成に向けて) ボランティア活動と現代社会 教科書 第1章 ボランティアとは何か-ボランティアにかかわる思想の歩みを中心に- 第2章 ボランティア活動の現状と課題 第3章 ボランティアと現代社会 解 説 自由を連想させるボランティアという言葉には、そのための戦いという意味も含んだ歴史があります。その歴史はどのように現代につながり、その性格と役割は現代の社会で、どのようにとらえられているのでしょうか。 レポート学習を通して、あなたがこれまでに知っている(あるいは思い描いていた)“ボランティア活動”のイメージが大きく変わるかもしれません。もし大きくイメージが変わったとすれば、それはなぜだと思いますか。あなたがこれまで“ボランティア活動”に対して抱いてきたイメージがどこからきたものか、そのことを考えながら学習を進めてください。 第1章では、「なぜボランティアをするのか」「ボランティアはだれのためのものか」という問いを糸口に、ボランティア活動とは何かについて考えます。教科書の記述を鵜呑みにするのではなく、「そういう考え方もあるのか」「自分だったらどうだろう?」と具体的に考えながら読み進めてください。読みながら戸惑ったとしても大丈夫です。ボレポート学習で学ぶ範囲 69

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