テーマ3(第2回提出課題 課題1の作成に向けて) ボランティア活動の広がり 教科書 第7章 環境とボランティア 第8章 災害ボランティア 第9章 国際ボランティア-「地球市民」としての役割- 第10章 ボランティア学習 解 説 ボランティア活動は、生命の存在するあらゆる場所で展開されています。そのすべてを紹介することはできませんが、現代社会のボランティア活動として特徴的ともいえる活動を順に見ていきましょう。ボランティア活動を類型化することも非常に難しいのですが、ここではボランティア活動が展開されている場所や状況で整理しています。 第7章~第9章で紹介されている活動は、あるいはみなさんにとって遠い世界のことのように感じられたり、非日常の活動のように思うかもしれません。しかし、その非日常とも思われる活動をじっくり学ぶと、ボランティア活動を考えるうえで普遍的な特徴が浮かんできます。第6章までの記述でも表現を変えて繰り返し語られているボランティアの本質、特徴について考えながら読み進めてください。 「ボランティア活動の本質、特徴」を理解することができていれば、第10章で述べられている「ボランティア学習」を理解することもできるでしょう。言いかえれば、「ボランティア活動」に対して誤った理解をしたままであれば、「ボランティア学習」がめざすものと真逆の実践もあり得るということです。やや難解な用語にも出会うかもしれませんが、キーワード解説なども手がかりとしながら学びを進めてください。 いずれの章もですが、事例として紹介されている場面にみなさん自身が立ち会っているつもりで読み進めてください。そのとき、自分がどう感じるか、なにをしようとするのか、あるいはしようとしてもできないのか、など考えてください。そのときに感じること、思うことは千差万別であり、いわゆる正解はありません。それぞれに固有の感じ方をする私たちが出会い、考え、工夫することで、ボランティア活動は展開されていきます。 テーマ4(第2回提出課題 課題2の作成に向けて) ボランティア活動をとおして現代社会を展望する 教科書 第11章 ボランティア活動支援とボランティアコーディネーター 第12章 ボランティア組織の運営 第13章 ボランティアの可能性と展望 終 章 先人から学ぶボランティア-阿部志郎先生のボランティア論をどう受け止めるか- 解 説 これまでの学びを踏まえて、ボランティア活動の具体的な展開について考え(第11章、第12章)、また現代社会と将来について展望します(第13章、終章) 第11章では、ボランティア活動支援の意味について考えます。ボランティア活動の支援機関であるボランティアセンターは、人材バンクではありません。ボランティア活動の支援とは、ボランティアに関わる人たちの尊厳を守ることであり、支援対象はすべての人です。それは具体的に何をさすのか、記述を手がかりに学んでください。また、ボランティア活動支援の専門職であるボランティアコーディネーターの現状に71
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