2025年度 学習ガイドブックⅠ
95/311

教科書 (1)吉田仁美 編『スタート憲法 第4版』(成文堂 2024 ) ISBN:978-4-7923-0727-1 参考文献 ①戸松秀典・初宿正典 編『憲法判例 第8版』 有斐閣 2018 ISBN:978-4-641-22745-3 ②芦部信喜[高橋和之 補訂]著『憲法 第八版』 岩波書店 2023 ISBN:9784000616072 ①は憲法に関する裁判例をコンパクトにまとめたものです。 ②は憲法テキストの中で最も定評のあるものの一つです 科目を通しての目標は、憲法の全体像を理解し、過去から現在において憲法の果たしている役割について知ることである。現在における憲法の□われ方を意識しつつ、関係する多くの問題について自ら調べ、考えるという力をつけてほしい。教科書のみでは十分ではないので、□考文献その他資料にまで学習対象を広げることが大切である。また、憲法は、非常に広い範囲に関係するものである。日々の新聞記事やニュースなども□考に、常に問題意識を持つことが求められる。そして教科書の記述を担当教員名 浅田 訓永 RRT 4単位 選択 13001000 近年、憲法のあり方について議論が盛んになっている。どのように憲法を活かしていくのか。さらには、憲法を改正するのかどうか。それらさまざまな議論の前提として、憲法に関する基礎的な知識が必要であることは言うまでもない。 日本国憲法は、1946年に公布された。これは世界的に見ると新しい憲法といえる。憲法は、各国々がその経験してきた歴史、文化などを背景に、他の国の動向なども視野に入れつつ、□られるものである。それゆえ、日本国憲法も、他の国の憲法と無縁ではなく、とりわけ欧米の憲法の影響を強く受けている。さらに、日本国憲法は、日本の歴史、文化も当然その背景に持つ。特に太平洋戦争は、その敗戦という結果だけではなく、その間に行われた人権侵害など、日本国民にとって、反省すべき材料を数多く提供するものである。そのような経験を踏まえて□られた日本国憲法は、わずか103条という数少ない条文の中に、世界、日本の歴史、その英知を凝縮された形で、受けついでいるということができよう。 そして、憲法は、国民自身が制定する法であり、その内容について知ることは、市民として必要なことである。また、憲法は、日々のニュースとも深く関係がある。現代社会における憲法の役割は、決してわたしたちから遠く離れたところにあるものではない。自分自身の問題として、憲法について考えていきたい。 日本国憲法 ◆学習をすすめるために・・・ ◆科目の内容について・・・ ◆教科書・参考文献について・・・ 84

元のページ  ../index.html#95

このブックを見る