2025年度 学習ガイドブックⅡ
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私たちは自分自身について様々な働きかけを行なっています。その働きを概観していきます。 第5章では、私たちが、自分の暮らしている社会や仕組み、さらに対人関係に対して抱く公正さの判断について学びます。単に、結果が満足できないというだけではなく、それが公正さにかかわるかどうかが重要となります。同時に、公正さを求めようとすることが、しばしば公正さの判断を左右します。これらの問題をとらえなおします。 テーマ3(第2回提出課題 課題1の作成に向けて) 対人場面における行動 教科書 第6章 対人行動 第7章 対人関係 第8章 受容と排斥 解 説 第6章では、援助行動・攻撃行動に焦点を当てます。ある状況や出来事に際して、それに反応する周囲の人々の行動はどのようなものになるのか、そこで何が起こっているのかについて学びます。 第7章では、人が対人関係を築くためのコミュニケーションには、どのような要素や要因があるのか、またどのようなプロセスを経て対人関係が発展していくのかについて学びます。 第8章では、他者に受容されることの意味を学びます。受容されない事態である社会的排斥が、排斥された人にどのような影響を及ぼすか、また排斥の影響に対してソーシャルサポートがどのような役割を果たしているか考えます。 テーマ4(第2回提出課題 課題2の作成に向けて) 集団過程 教科書 第9章 集団の中の個人 第10章 集団間関係 解 説 第9章では、集団場面での人々の行動について学びます。集団に属することで私たちの自己のとらえ方(自己概念)、課題遂行行動、意思決定などがどのように変化するかについて学びます。 第10章では、集団間葛藤について学びます。葛藤は紛争ともいいます。集団の一員として行動する場面では、個人として行動する場面とは異なるさまざまな現象が見られます。それらがどのように生じるにか、またその背景にどのような機制が存在するのかを理解します。 【レポート学習で学んで欲しいこと】 社会心理学では、個人や集団の動きの仕組みを理解するために、さまざまな概念が提唱されています。また、扱うテーマも、自己概念から集団間関係に至るまで、非常に幅広いです。教科書では、社会心理学の膨大な研究を概観するために、それぞれについて比較的簡単な説明しかされていない場合があります。もし、理解しづらい概念や用語があった場合には、紹介した参考文献にあたり、その研究の具体的な内容を調べてください。社会心76

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